2011年11月19日土曜日

ジュドーニュ音楽祭最終日。

今日は、10月23日に終了しましたジュドーニュ国際音楽祭最終日について。

2011年10月20日から23日まで、4日間続いた音楽祭。

この日は、ヴィオラ奏者で”譜めくりの女”映画監督でもある、ドゥニ デルクールさん(Denis Dercourt)を迎えてのコンサートでした。

彼は、ストラスブール音楽院の室内楽教授で、私とヨハネスの元先生でもあります。音楽院時代、またその後も何かとお世話になってます。

ドゥニさんは映画監督として、ヴィオラ奏者としても活躍していますが、今回改めて感じたのは、彼の人柄の良さです。人柄って、一緒に演奏するうえでほんと大事です(と私は思います。)リハーサルの時、意見の相違で険悪なムードになった時とかって、やっぱりコンサートで出ちゃったりするし...。

 でも、ある有名な、世界で活躍する弦楽四重奏団Aは、移動もホテルもそれぞれ4人別々で、リハーサル、コンサートだけ一緒にやるんだそうです。それくらい仲悪いのに、あんな素晴らしい演奏ができるなんて、すごいなあっていつも思います...。*

ドゥニさんとは気心が知れてるし、音楽的にも気が合うので、演奏しやすかったです。
 
今回のコンサートは、私、ヨハネス(チェロ)、オリヴィエ(ヴァイオリン)、ドゥニさんで、マーラー、モーツアルト、ブラームスのピアノ4重奏を演奏させて頂きました。

Trio Mistral+ Denis Dercourt (ヴィオラ)

ブラームスのピアノ4重奏 ト短調は4楽章構成で、約45分かかる大曲です。

ブラームスは素晴らしい作曲家で、ピアノソロ曲もそうですが、室内楽の分野でも数々の名曲を残しています。このピアノ4重奏は特に傑作で、悲劇的な表情と雄大な開放感とが交互に登場し、最終楽章、ジプシー風ロンドで情熱的に、最後まで駆け抜けます。

今回、自分なりに満足できる演奏ができましたが、同時に、反省するべき点や改善するべき点が明確になりました。日々精進ですね。


(C)Daniel Rubenstein




観客の皆様の反応はとても良く、ブラームスが苦手だと言っていたNGO Le Chemin Des Artistes の会長ジョン クロードも、好きになったと言ってくれてました。

このコンサートについて、Classiqueinfo という音楽評論サイトの記者が批評を書いてくれました。下のリンクです。(フランス語) 部分的に手厳しい所もありますが、全体的には好意的に書かれています。特に音楽祭のこれからの発展を期待しているとありました。有難うございます。
http://www.classiqueinfo.com/Premiere-edition-du-Festival.html

バロック様式の祭壇 (C)Daniel
教会内のステンドグラス (C)Daniel










コンサートが終わった後のレセプション会場 (C)Daniel







ということで、4日間続いたジュドーニュ音楽祭無事終了です!

聞きに来て下さった皆様、有難うございました。

またこの音楽祭開催に、様々な形で協力してくれた友人達、そして関係者の皆様、お疲れ様でした、感謝の気持ちで一杯です!

来年度2012年は10月18日から21日開催予定です。また随時、このブログでジュドーニュ音楽祭について、お知らせしていきたいと思います。

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